【要注意】冬の体調不良はマグネシウム不足が原因?健康維持に欠かせない理由とは

【要注意】冬の体調不良はマグネシウム不足が原因?健康維持に欠かせない理由とは

冬は気温が低く乾燥しているため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるだけでなく、肌の乾燥や血行不良など体調を崩しやすいといわれる時期です。

寒さで外に出る機会が減り、運動不足にもなりがちな季節ですよね。

また、太陽の光を浴びる時間が少なくなることで体内時計が乱れ、気持ちが不安定になったり、やる気が低下したりしてしまうことも。

そんな過酷な冬の健康管理に必須の栄養素が「マグネシウム」です。

今回は冬の体調管理にマグネシウムが欠かせない理由やマグネシウムの効果、手軽な摂取方法を紹介していきます。

冬の体調不良とマグネシウムの関係

【要注意】冬の体調不良はマグネシウム不足が原因?健康維持に欠かせない理由とは

なぜ冬に体調不良が起きやすいのか?

そして、マグネシウムと冬の体調不良にはどのような関係があるのか?

以下の2つを交えて解説していきます。

  • 冬型栄養失調とは?
  • マグネシウムは冬に不足しやすい栄養素の一つ

一つずつみていきましょう。

冬型栄養失調とは?

「冬型栄養失調」という言葉を耳にしたことはありますか?

これは寒い冬に体温を維持しようと、たくさんの栄養を必要とするために起きる栄養失調の状態を指します。

また、冬季は体温を安定的に保つため、エネルギーの消費量が多い傾向にあることが研究で明らかにされています。

参照:J-STAGE「基礎代謝の季節変動について」

つまり、普段通りの食事をしていたとしても冬場は私たちの体は栄養不足になりやすく、さまざまな不調が生じやすい状態になっているといえるでしょう。

冬型栄養失調で起こりやすい症状は以下のとおりです。

  • まぶたが痙攣(けいれん)する
  • 髪がいつもより抜ける
  • 口内炎がよくできる
  • 傷が治りにくい
  • 肌が乾燥する
  • 疲れやすい
  • 痩せにくい

そのため、冬の季節はいつも以上に健康管理に気を配る必要があります。

マグネシウムは冬に不足しやすいミネラルの一つ

マグネシウムは体内で重要な役割を果たすミネラルであり、エネルギーの生成、神経伝達物質のバランス調整、筋肉の収縮、骨の健康維持などに関わっています。
また、マグネシウムは私たちの体内で約800種類の酵素反応に関係しているため、マグネシウムの不足は体調不良を引き起こす原因になるのです。

“Magnesium plays an important role in many physiological functions. Habitually low intakes of magnesium and in general the deficiency of this micronutrient induce changes in biochemical pathways that can increase the risk of illness and, in particular, chronic degenerative diseases.

「マグネシウムは多くの生理機能において重要な役割を果たしている。マグネシウムの摂取量が習慣的に少なく、一般的にこの微量栄養素(マグネシウム)が欠乏すると、生化学的経路に変化が生じ、病気、特に慢性変性疾患のリスクが高まる

引用:PubMed「Magnesium: Biochemistry, Nutrition, Detection, and Social Impact of Diseases Linked to Its Deficiency

さらに、先ほど説明した冬型栄養失調になると、マグネシウムだけでなく、葉酸や脂質といったビタミン、栄養素なども不足してしまうことになります。

したがって、特に冬場はマグネシウムを多く含む食品を摂ることが大切です。

マグネシウムを豊富に含む食品
あおさ、海苔、ひじきなどの海藻類
納豆、油揚げ、きな粉などの豆類
あわ、玄米、全粒粉入りの食品などの穀類

以下の記事ではマグネシウムを多く含む食品をランキング形式で紹介しています。

マグネシウムが豊富な食べ物ランキング!実際の食事で比較してみた!

冬に頼れるマグネシウムの3つの効果

【要注意】冬の体調不良はマグネシウム不足が原因?健康維持に欠かせない理由とは

冬はいつも以上にマグネシウムの摂取を心がけたいものです。

なぜなら、マグネシウムは冬を健康的に過ごすための3つの効果が期待できるからです。

  • マグネシウムの効果1 : 肌荒れを防ぐ
  • マグネシウムの効果2 : 体温を維持する
  • マグネシウムの効果3 : 自律神経の乱れを防ぐ

それぞれ順番に確認していきましょう。

マグネシウムの効果1 : 肌荒れを防ぐ

マグネシウムは肌のバリア機能を強化し、水分保持力を向上させる働きがあります。これにより乾燥を防ぎ、保湿を高め、肌荒れの予防につながります。

株式会社資生堂の研究結果からも、マグネシウムの保湿効果と保護効果についてメカニズムが明らかにされています。

参照:「資生堂、マグネシウムイオンによる ヒアルロン酸産生促進効果および細胞保護効果を発見」| 株式会社資生堂

さらに詳しくマグネシウムと保湿の関係について知りたい方は、以下の記事も合わせてお読みください。

マグネシウムスキンケア マグネシウムでスキンケア!高保湿で肌バリアUP!アトピーからUVケアまで!

マグネシウムの効果2 : 体温を維持する

マグネシウムは体温の調整・維持にも役立っています。マグネシウムは血流やエネルギーの代謝に影響を与え、体の代謝を正常に機能させることで、間接的に体温維持に寄与します。

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会の研究によれば、マグネシウムが細胞の中を行き来して体温調節をしていることを証明しています。

参照:「体温調節に欠かせない『マグネシウム』」| 一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会

マグネシウムの効果3 : 自律神経の乱れを防ぐ

太陽光は人のメンタルヘルスに大きな影響を与えることをご存知でしょうか?

冬は日照時間が短くなることで、太陽の光を浴びる時間が減少してしまい、以下のような症状がみられる人もいます。

  • 気分の不安定さ、ストレスの増加
  • マイナス思考、やる気の低下
  • 季節性情動障害(SAD)という、季節性のうつ病の発症

そんな時に重要なのが、マグネシウムです。

マグネシウムは神経伝達物質の調整に関与し、ストレスや不安、睡眠障害の改善に役立ちます

冬にマグネシウムを手軽に摂取する方法

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体調を崩しやすくなる冬に、マグネシウムを手軽に摂り入れるおすすめの方法があります。

一つは、食事やサプリ(サプリメント)から摂取する方法です。

ベストなのはやはり、一番自然な形でマグネシウムを体内に摂り入れられる食事です。

そこにプラスして、補助的にサプリを利用するのが良いでしょう。

もう一つは、経皮吸収による摂取です。

エプソムソルト(硫酸マグネシウム)といって、マグネシウムと硫酸が結びついた化合物を直接お風呂に入れることで、リラックス効果や筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。

また、マグネシウム入りのバームを使ってマッサージすることでも同様の効果が見込めます。

マグネシウムの摂取方法をさらに詳しく知りたい方はコチラ

マグネシウム摂取方法の完全ガイド|食品・サプリ・経皮吸収で健康を守る!

まとめ|冬こそマグネシウムの摂取を心がけよう!

今回は冬の体調不良とマグネシウムの関係やマグネシウムの効果、手軽な摂取方法を解説してきました。

私たちの体に必要不可欠なミネラル、それがマグネシウムです。

栄養が不足しがちな冬は、特に意識して摂取を心がけたいものですね。

そして、マグネシウムの摂取だけでなく、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動、ストレスをためないようにすることも冬の体調管理には大切です。

ぜひ本記事を参考にしていただき、あなたの健康管理にお役立てください。