「太りたくない…」「痩せたい…」「リバウンドしたくない…」多くの人が、一度はこのように思ったことがあるのではないでしょうか?
できることなら、食事制限することなく、無理せず、続けられるダイエットが理想的ですよね。
そのカギを握るのが・・・マグネシウム。
今回はマグネシウム不足が果たして本当に太る原因になるのか?その真相と健康的に痩せる方法を解説していきます。ぜひ本記事を参考に理想の体づくりを目指していきましょう。
マグネシウム不足が太る原因?科学的メカニズムを解説
マグネシウム不足がなぜ、太る原因になるのか?
それは、マグネシウムが体内のさまざまな活動に関係していて、肉体的にも精神的にも影響を及ぼしているからです。
マグネシウムの働きと、マグネシウム不足によってその働きがうまくいかない場合の影響を3つお伝えすると、、、
マグネシウムの働き | マグネシウム不足による影響 |
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エネルギーの代謝 | マグネシウムは『アデノシン三リン酸(ATP)』という、生命の維持に欠かせない成分を作っています。 ATPは私たちの体が元気に動くための「エネルギーの電池」みたいなもので、不足するとATPの働きが弱くなり、太りやすくなったり、代謝の異常が起こる可能性があります。 |
血糖値やインスリンの調節 | マグネシウムが不足すると、血糖値やインスリン(※)の調節がうまくいかなくなり、肥満や体重が増えてしまうリスクがあります。 (※)体の中で血液中のブドウ糖の量を調整してくれるホルモンのこと。 |
ストレスホルモンの軽減 | マグネシウムは、ストレスを減らしてくれる「抗ストレスミネラル」と呼ばれています。 マグネシウムが不足することでストレスが増加し、それに伴い「コルチゾール」というホルモンが過剰に分泌されます。このコルチゾールが何度も高いレベルで分泌されると、体が「食べることでストレスを解消しよう!」と感じ、過食の習慣ができることがあります。 |
このように、マグネシウム不足が直接的にすぐに体重の増加を引き起こすことはありませんが、間接的に体重を増やすことになると考えられています。
太るのを防ぐだけじゃない⁈マグネシウムの驚くべき効果
マグネシウムの働きは、エネルギーの代謝、血糖値やインスリンの調節、ストレスホルモンの軽減にとどまらず、他にも多くの重要な役割を果たしています。
マグネシウムは体内の約300種類の酵素と、それに関連する約800以上の化学反応に影響を与えています。
先ほどマグネシウムはストレスを減らしてくれる「抗ストレスミネラル」とお伝えしましたが、体のありとあらゆる働きに影響することから、❝細胞の門番❞とも呼ばれ、私たちの体に必須のミネラルです。
「ミネラルってよく耳にはするけど、具体的には・・・」
ミネラルとは、私たちの体に必要な栄養素の1つです。
体内では作り出せないため、食べ物や飲み物から摂取する必要があります。
どんな種類があるのか、以下で確認していきましょう。
ミネラルの種類 | 働き |
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マグネシウム(Mg) | 筋肉や神経を正常に働かせる |
カルシウム(Ca) | 骨や歯を強くする |
鉄(Fe) | 血液を作り、酸素を体中に運ぶ |
ナトリウム(Na) | 体の水分バランスを整える |
カリウム(K) | 筋肉や心臓の働きを助ける |
亜鉛(Zn) | 免疫力を高めたり、肌や髪を健康に保つ |
ミネラルは、野菜・果物・海藻・魚・乳製品・ナッツなど、さまざまな食品に含まれています。
健康的で太りにくい体質を手に入れられるよう、毎日の食事でバランスよくミネラルを摂取することをおすすめします。
マグネシウム不足で太るリスクを防ぐ3つの摂取法
マグネシウム不足による肥満を防ぐ、または予防するためにマグネシウムを摂取しようとした場合、以下の3つの摂取法が考えられます。
- マグネシウム不足で太るリスクを防ぐ摂取法1:食事
- マグネシウム不足で太るリスクを防ぐ摂取法2:サプリメント
- マグネシウム不足で太るリスクを防ぐ摂取法3:経皮吸収
特に最も自然な形でマグネシウムを摂取できる食事については、海外の論文にも次のように記されています。
❝The importance of dietary Mg intake on the risk for chronic disease through affecting inflammatory and oxidative stress is supported by numerous meta-analyses and systematic reviews that have found dietary Mg is inversely associated with chronic diseases such hypertension, ischemic heart disease, stroke, metabolic syndrome, diabetes, and colorectal cancer.❞
「食事性Mgの摂取が炎症ストレスや酸化ストレスに影響を与えることによって慢性疾患のリスクに重要であることは、食事性Mgが高血圧、虚血性心疾患、脳卒中、メタボリックシンドローム、糖尿病、大腸がんなどの慢性疾患と逆相関することを明らかにした多くのメタアナリシスやシステマティックレビューによって裏付けられている」
日本語に訳しても少々わかりづらいですね、、、
もっとかみ砕いてお伝えすると、「食べ物に含まれるマグネシウム(Mg)は私たちの体の炎症や酸化を抑えることで、肥満防止やさまざまな病気のリスクを減らす働きがある」ということです。
以下の記事では、マグネシウムの摂取方法についてさらに詳しく解説しているので、ぜひ合わせてご覧になってくみてください。
マグネシウム摂取方法の完全ガイド|食品・サプリ・経皮吸収で健康を守る!マグネシウム不足をチェックして、太りにくい体へ
マグネシウムの1日の推奨摂取量は、成人男性で「約350mg~370mg」、成人女性で「約270mg~290mg」です。
残念ながら、現代人のほとんどがこの推奨摂取量には達していません。
マグネシウム不足になりがちな理由はさまざまですが、以下がその一例です。
加工食品やファーストフードを摂る機会が増え、マグネシウムを豊富に含む食品(例えば、海藻類、豆類、穀類、ナッツ類、緑葉野菜など)の摂取が減少している。
現代社会でのストレスや精神的な負担は、体内のマグネシウムの消費を増加させてしまいます。
カフェインやアルコールは利尿作用があり、体内からマグネシウムを排出しやすくします。
忙しい生活の中で食事が不規則になり、栄養バランスが乱れがちです。また、急激なダイエットや偏った食事制限を行うことがマグネシウム不足の一因となります。
農業の現代化や過剰な化学肥料の使用により、土壌のマグネシウム含有量が減少しています。その結果、野菜や穀物に含まれるマグネシウム量も低下してしまい、摂取不足を引き起こすことに。
自分の体内にマグネシウムが足りているのか?不足しているのか?
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まとめ
今回は太る原因の一つにマグネシウム不足が考えられることや、その対処法について解説してきました。
勘違いしないでいただきたいのは、
「マグネシウム不足=太る」ではなく、
「マグネシウム不足≠太る」ということです。
太りにくく健康的な体を手に入れるには、マグネシウムを摂取しさえすればいいというわけではありません。
バランスのとれた食事はもちろんのこと、そのほかにも適度な運動、良質な睡眠なども必要になってくるでしょう。
ぜひ本記事を参考にしていただき、ご自身のダイエットや体質改善にお役立て下さい。