「マグネシウム不足とめまいにどんな関係があるの?」
そのように思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
めまいといえば、貧血や脳の異常を思い浮かべる方も多いことでしょう。
そこで今回は、マグネシウム不足がめまいを引き起こす理由や改善・予防法をお伝えします。
普段ほとんど気にすることのないマグネシウムを、具体的にどのようにして生活のなかに取り入れていけばいいのかも紹介していきますので、最後までじっくりとお読みになってみてください。
マグネシウム不足でめまいが起きるって本当?
結論からお伝えすると、マグネシウム不足によって、めまいが引き起こされることがあります。
「いったい、なぜ?」
その疑問を解決すべく、マグネシウムの働きとめまいの原因について考えていきましょう。
マグネシウムが体に与える影響とは?
マグネシウムは私たちの生命維持と健康に欠かすことのできないミネラルです。
体内の約800種類以上もの化学反応に関係し、神経系、筋肉系、血液系、免疫系において複数の重要な役割を果たしています。
最近の研究ではマグネシウムの不足が、(※)脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)、アルツハイマー病、脳卒中、片頭痛などの多くの神経疾患と関連していることがわかってきています。
このようにマグネシウムは、人の命に関わる極めて重要な役割を果たしているのです。
(※)脳の血管が収縮して血液の流れが悪くなる現象
マグネシウム不足とめまいの関連性
マグネシウムが不足することで、めまいが起こると考えられる理由は主に3つあります。
神経伝達の異常
マグネシウムは神経細胞間の信号伝達に重要な役割を果たしています。不足すると、神経の過剰興奮や正常な信号伝達の妨げが起こりめまいの原因に。
血流の問題
マグネシウムは血管を広げて血流を促進する役割があります。不足すると血流が悪くなり、脳への酸素供給が減少することでめまいが生じることも。
筋肉の収縮異常
内耳のバランスを保つ筋肉や血管も影響を受け、平衡感覚が乱れてめまいが起きやすくなる可能性があります。
これらの要因が複合的に働くことで、めまいが発生すると考えられています。
また、海外の医学論文でもマグネシウム不足の症状としてめまいが起こることを報告しています。
“Other neurologic symptoms associated with hypomagnesemia include vertigo, nausea, cognitive impairment, tetany, dysphagia, proximal muscle weakness, and downbeat nystagmus.”
「低マグネシウム血症に伴うその他の神経学的症状には、めまい、吐き気、認知障害、テタニー、嚥下障害、近位筋の筋力低下、下振れ眼振などがある」
めまい以外にも?マグネシウム不足が引き起こす症状&病気一覧
マグネシウム不足によって、めまい以外にも引き起こされる症状や病気があります。
以下の一覧で確認していきましょう。
症状 | 筋肉の痙攣(けいれん)やこむら返り | 不安感やイライラ | 不眠症 | 月経前症候群(PMS) |
慢性的な疲労感や倦怠感 | 片頭痛 | 便秘 | 高血圧 | |
病気 | マグネシウム欠乏症 | 骨粗しょう症 | 2型糖尿病 | 動脈硬化症 |
アトピー性皮膚炎 | 尿路結石 | うつ病 | 気管支喘息 |
このような症状に身に覚えがあれば、もしかするとマグネシウム不足がその原因の一つになっているのかもしれません。
「自分にマグネシウムは足りているのかな?」
少しでも気になった方は、今すぐ30秒でできる「マグネシウム診断」を受けてみてください。
ただし、自己判断は禁物です!
こうした症状が続くようであれば、すみやかに病院に行き、医師の診察を受けましょう。
めまいを防ぐ!マグネシウム不足の予防・解消法
食の欧米化、土壌が含むマグネシウムの減少、ストレスを受けやすい環境など、私たちの生活は近年ますます、マグネシウムが不足しやすい傾向にあります。
そこで、マグネシウムの摂取方法を知っておくことは、これからの健康維持には欠かせません。
代表的な3つのマグネシウム摂取方法は、
- 食品からの摂取
- サプリ(サプリメント)からの摂取
- 経皮吸収からの摂取
です。
もっと詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。
マグネシウム摂取方法の完全ガイド|食品・サプリ・経皮吸収で健康を守る!今回はその中でも、一番自然なかたちでマグネシウムを摂取できる「食品からの摂取」に着目して、次の章で紹介していきます。
マグネシウムが豊富な食品とその覚え方
マグネシウム研究の第一人者であり、“Dr.マグネシウム”とも呼ばれる横田邦信(よこたくにのぶ)医師は、マグネシウムの含有量が多い食材を覚えやすいようにと、食材の頭文字をとって、以下の標語を考案しました。
- そば
- ばなな(バナナ)
- のり(海苔)
- ひじき
- まめ(豆類)
- ごこく(五穀)
- とうふ(豆腐)
- まっ茶(抹茶)
- ごま
- わかめ
- やさい(野菜)
- さかな(魚)
- しいたけ
- いちじく
- こんぶ(昆布)
- かき(牡蠣)
- いも(芋類)
- なっとう(納豆)
- とうもろこし
- くるみ
引用:MAG21研究会「そばのひ孫と孫(は)優しい子かい? 納得!!」
「覚えるまでがちょっと難しいかも・・・」と思ったら、この画像を印刷して冷蔵庫やその近くに貼っておいたり、スマホに保存して、気になったときにすぐに見られるようにしておくといいかもしれませんね。
以下の記事でもマグネシウムを豊富に含む食品を紹介していますので、ご参考にしてください。
マグネシウムが豊富な食品の効果とは?摂取のコツと注意点もまとめ
今回は、マグネシウム不足でめまいが起こる理由やその解消法を解説してきました。
大切なことはマグネシウムの摂取をまずは意識して、今の食生活に実際に取り入れてみることです。
…ただ、そうは言っても、正直なかなか難しいこともありますよね。
毎日のご飯作りや食器洗いに洗濯、仕事もあるし、子どもたちの面倒も見なきゃいけない。
夜ご飯を食べ終わってやっと一息ついたと思ったら、「お風呂洗うの忘れてた〜!」なんて日もあるでしょう。
そして、布団に入れば一瞬で夢の世界へ・・・。
そんな日々を一生懸命に過ごされるあなたにこれ以上無理はさせられません。
だから、あれこれやらなくても大丈夫です。
まずはちょっとしたことを、たった1つだけでいいので試してみて欲しいんです。
- いつものおかずに緑の野菜を一品付け足しみる
- 間食にお菓子やスイーツを食べる代わりに、ナッツ類を摂る
- 朝食を菓子パン1つで済ませるのではなく、バナナも一緒に食べる
1つ試して、できたらまた1つ。
もしできなかったとしても、それはそれでOK(自分を許してあげてください)。
できないことを当たり前だと思って、また始めればいいんです。
無理なく続けることが大切ですからね。
日々の積み重ねが、長い時間をかけてあなたの健康に大きな変化をもたらしてくれるはずです。
ぜひ、明日からではなく、今日からはじめてみましょう!!
もっと気軽にマグネシウムを取り入れてみたい方は、こんな方法もありますよ。
\1日1本摂るだけ!/
今日からマグネシウムのある生活を始める